アイウィル 社員教育 研修日程

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2014年1月号「講師控え室 59

 

先日、ある社長がピカソの画集を見せてくれた。そして、ピカソという天才ができた秘訣を教えてくれた。

「成功する天才と、成功しない凡人の違いがわかるかい?」

私は少し考え「意識」でしょうかと答えた。

「いや、ほとんどの人が成功できない理由は、数を打ってないからだよ」

「一回やって成功できなかったからといって止めてしまうんだ。一回でダメなら三回、三回でダメなら十回、十回でダメなら百回、それでもダメなら千回やればいいだけなんだ。つまり、天才は数なんだよ」

天才といわれるピカソも、簡単に名画を描けたわけではない。

パブロ・ピカソは、最も多作の芸術家といわれた。生涯に油絵など一万三千五百点、版画十万点、挿絵三万四千点、彫刻陶器三千点、総計十五万五百点。十一歳から没する九十二歳まで八十年間制作を続けたが、一年で千八百点、一日五点の作品を制作した。軽重はあるにせよ、この数字はピカソが二十四時間創作に没頭、生涯も人生も創作活動にささげたことを物語っている。

「ピカソよりも才能がない私たちだったら、ピカソ以上の数をやればいいだけなんだよ」私は社長の言うことがよく解かった。

弾は撃たなきゃ当たらない。一度も撃たなければ、一〇〇%当たらない。成功できないのは弾を一発も撃たないからである。

努力と根気である。天才や成功者はやり続ける強い意志と、それを実行し続ける根気を持っている。

凡人はすぐに諦める。挑戦する意欲と熱意が足りないのである。

「もう一つは、一回でドカンと成功しようと考えずに、小さい成功を積み重ねる思考ができるからだよ」と言う。

「一発で大きい契約を狙ったり、仕事での大成功を狙って躍起になっている人が多いでしょ。でもそうじゃない。一発で倒すのではなく、五発のジャブで倒す考え方。手数を多く出して当てていく。その結果が集約されて大きい成果になる」。

会社も同じである。本業に集中して同じことを繰り返して上昇していく。もっと大きく儲かることはないかと脇目をふることはない。その道一筋に年月と経れば、信用ができ、顧客が増え、優良企業になる。

小さい成功を積み重ねる。これはアイウィルの「二十の誓い」そのもの。二十個の小さい目標を毎日こつこつと六ヵ月追い続けて達成することが重要なのだ。

最後に明言をひとつ。

「たとえ道が正しくても、そこで座り込んでいたら車にひかれてしまう」(W・ロジャース)

つまり、行動しない人が最も成功から遠い。(小川 宏