アイウィル 社員教育 研修日程

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2014年11月号「講師控え室 69

 

九月二日、三日、今春入社した各社新入社員の完成合宿が行われた。

五十三名が参加した。研修開始と同時に三誓暗唱と発音の仮審査が行われる。

一回目の仮審査で半数の二十六名が不合格となった。まずこの比率が以上に高かった。研修室の外で再度審査が行われる。この最後のチャンスでもし合格できなければ、今回の完成合宿研修に参加できない。

結局六名が不合格。開所式にも参加できず、園部で「送別の歌」に送られて帰らされた。

四十七名で研修開始。その数字も異常である。不合格となり帰らされる率は平均五パーセントである。十パーセントを超えることは滅多にない。

開所式が始まり、教育部長の染谷昌克が挨拶の中で言った。

「これまでやってきた新入社員研修で過去最低、一番出来の悪いスタートだ。もう一度第一ステップからやり直す合宿研修になる。学生の頃なら、八十パーセント、九十パーセントできればよかった。しかし社会人は百パーセントできて当たり前、それ以上の数字をだして初めてほめられる。今の皆さんはまだ百パーセントに至っていない。気を引き締めよ!」

通常であれば開所式の挨拶はまず労いから始まる。厳しい勉強読書の日々、二十の誓い、試験項目と向き合った。弱く甘い自分に勝ったからこそ今この場にいる。ここまでたどり着かず途中リタイヤの研修生もいる。その苦労、努力に対して「よく頑張った!」とほめるところから始まる。それが“叱る”で始まった。異例であった。

頑張った人もいるだろうに、研修生をほめるどころか「研修に参加する資格がない」と冷たく突き放した。これがアイウィル研修の厳しさの一つである。

そして染谷は新入社員の研修生立ちだけに厳しい言葉を浴びせたわけではない。指導することができなかった講師全員に怒声をあびせた。

「せっかくアイウィル研修を信じて大事なヒヨッコたちを預けてくださった親御さん方にこのままでは申し訳ない。手抜きを見逃した責任を感じよ!気を入れてこの完成合宿二日間で仕上げよ!」

行動四原則を徹底的にやり直す二日間となった。最後のスピーチ、ある研修生がこう結んだ。

「これから迎えるであろうたくさんの障害を乗り越えていくために。この研修がありました。なすべきことにつねに全力で取り組み、困難に屈することなく目的を成し遂げる人物に私はなります!」

ヒヨッコたちは逞しく成長し親もとへ帰っていった。“叱られて人は育つ”のだ。(浜中孝之