アイウィル 社員教育 研修日程

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2016年12月号「講師控え室 93

 

恥ずかしながら、最近になって産經新聞を毎日読むようになった。今までは読売新聞を読んでいて、産經新聞は週に一回程度。以前は毎日買って読んでいたのだが、いつのまにか買う頻度は減っていった。「産經新聞を読みなさい」と研修で言っておきながら、当の本人がたまにしか読んでいない。講師失格である。

産經新聞や読売新聞は、正しい日本を守ろうとする考え方に基づいて編集されている。一方、朝日新聞や毎日新聞は、日本を貶〈おとし〉める傾向が強い。

新聞にも違いがある。読まなければわからないことである。また、何も知らずに読んでいる場合もある。

新聞を読むと、色々なことがわかる。日本情勢のみならず世界情勢も知ることができる。日本人としてどう考えるべきか、ものの見方を教えてくれる。しかし間違った読み方をすると、間違った考え方が身につく。

十月二十三日付の産經新聞では、悲しい現状が綴られていた。読書について。二面「主張」によると、日本人の六十五パーセントが「読書量が減った」という。

理由がすごい。「仕事や勉強で忙しい」はまだいい。「スマートフォンやゲーム機等の情報機器で時間が取られる」「テレビの方が魅力的」だそうだ。デジタルの世の中になってから、極端に読書の機会が減った。

デジタルはすべて「電気」が処理する。電子辞書も、調べるのは機械。電子書籍も、ページをめくるのは機械。紙質を手で味わうこともない。考える力が衰え始めるのは、五感を使わずに生活ができるようになってしまったからであろう。

「手は第二の脳」と呼ばれる。手と指をコントロールするために使われる大脳の領域は三分の一を超えると言われている。

指先には脳につながる神経細胞が多い。よって手が経験したものは脳内の記憶に残りやすい。五感を使うと経験深度がより深くなるのはこのためである。

読書推進運動協議会の掲げる二〇一六年読書習慣の標語が、「いざ、読書」である。いざと意を決しないと本を読まなくなってしまった。

あの渋谷のハロウィンの仮装集団は、考える力を失い考えることをやめた人の狂態である。人間だけが持つ「考える」能力、創造や想像の力をなくした人の原始人帰りである。もしこう言われて怒るなら、これから一年間毎日一時間、新聞と本を読んでみるといい。一年後自分が大変化していることに気付くはずだ。主宰の染谷が言う。「頭を使わなければ頭が弱くなる。自分の頭を使って読み書き計算をせよ」と。
横谷大輔