アイウィル 社員教育 研修日程

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2017年6月号「講師控え室 99

 

グローバル化、少子化が進むにつれ日本で働く外国人労働者の数が年々増加している。

広く門戸を開き、研修生として受け入れている会社も多いようだ。

街中で飲食店やコンビニに入ると頻繁に外国人労働者と遭遇するようになった。これは東京をはじめとする首都圏だけの傾向ではない。今や全国に広がっている。

昔は安く雇用できるからと、人手のいる厨房や工場で雇った。多少は言葉の不自由はあるが、単純作業なら問題ない。

しかし今は少し状況が変わってきている。意欲的で優秀な人が多い。何より自分の仕事に真剣である。ある会社では、東南アジアから研修生として入れたが、日本人の三倍から五倍は仕事をすると社長が苦笑いを浮かべながら話していた。別の会社では、研修生は残業や休日出勤もいとわないと言っていた。

アイウィルの研修にも外国籍の人が参加する。日本人と比べて取り組む姿勢が違う。向上心が抜群に高い。真剣に聴き、真剣に行動する。だから指導する側も熱が入り真剣に迫る。

最近で一番印象深い人は、芝パークホテルから参加した金さんである。韓国から日本へ来て十年と言っていた。フロント業務を行っている。場所柄、毎日たくさんの外国のお客様が訪れる。日本語、韓国語以外の言葉を操るのだから、多くの時間を使って学んできたのであろう。

研修中も言葉の壁を全く感じさせなかった。他の研修生が圧倒されるくらいの迫力があった。第二ステップも日本人顔負けのレポートを提出してきた。

数いる外国籍従業員の中で、最初に自分が研修派遣に選ばれたのが嬉しいと言っていた。使命感も高かった。

ホテル内では、金さんの音頭で挨拶運動が始まった。単に自分だけが学ぶのではなく、他の人たちにも自分のやっていることを知って欲しかった。そして一緒に成長したいと思っていた。

完成合宿では、三十数名いる研修生の中でリーダーシップ三誓暗唱審査二十二秒という記録でトップ賞を獲った。日本人の研修生でも三十秒を切る人はそんなに多くない。有終の美を飾ったのである。全員が心からの拍手を送った。

我々日本人は、勤勉と倹約と器用という気質をどこへ捨ててしまったのか。毎日が何も起こらず、時間から時間労働力を提供すれば、あとは自分の時間だと平気で口にする。仕事の時間が少し長くなると「酷使だ」「過労死ラインだ」と監督署に訴える。

外国からの研修生は日本人を尊敬し、日本人のようでありたいと思っている。この願いを裏切る日本の若者がふえてきているのが悲しい。(坂口英生