アイウィル 社員教育 研修日程

 

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2018年6月号「講師控え室 110

 

北海道の北見市で『有言実行研修』を行っている会社がある。住宅建設業で研修参加人数は十一名。全員、過去にアイウィルの研修を受けている。最近第二回終了。

第一回の研修時に、「職場の問題点」について、部署毎に話し合う。現状の問題点や改善すべき点を出す。一つの部署で二十?三十は出る。皆真剣に自分の職場について考える。そこで出された問題点に対して、今度は優先順位をつける。優先順位の高いものから、今度は各個人で何ができるかを考え、「行動目標」を定める。問題点を改善するために、自分のするべきことを決める。ここで決めたことは、この先続く一年間の研修期間中ずっと実行する。継続して行うことによって職場を変えていく。

この会社で出た問題点に「コミュニケーション不足」がある。これは設計、事務、営業、そして現場の部門間における連絡や報告が不足しているという問題。これに対して各人、報告を増やすことや、社員間の会話・連絡を増やすことなどを決めた。個人でするべきことを決める、これがこの研修ですること。しかし、この会社はそれだけで終わらなかった。部署毎に話し合っていたその後、今度は全員でこの問題について話しだした。

そこで出てきた案が二つ。週に一度、各部署の人が集まってミーティングをする。もう一つは、朝礼で細かい予定や決定事項を発表するというもの。

実はこの会社の週一回の朝礼は、ほとんどの時間が社長の話であった。「何かありますか?」と言われても全く意見は出なかった。それを今度は自分達で予定や決定事項、お客様情報などを発表すると決めた。朝礼が変わった。

朝礼を変えたことも、ミーティングを決定したことも、自分達で職場の問題を解決するために決めた。研修カリキュラムの内容とは別に自分達で決めた。

第二回研修の時に「一ヵ月の振り返り」を発表してもらう。その時に朝礼が変わって良くなったことや、ミーティングの成果などが発表された。そして更に改善を加えるべく話し合いが行われた。

自分達でどんどん良いものを作っている。三ヵ月目に向けては、今度は朝礼の後に全員で挨拶の練習をすると決めた。事務所でも建設現場でも、皆が大きな声で明るい挨拶を徹底するために決めた。

第二回研修が終わってから㈱松田建業の角谷〈すみや〉社長は「どこまでできるか、しばらく黙って見ています。二ヵ月でこんなに良くなったのですから、一年後はどんなになってしまうのか」と嬉しそうに言った(兼頭康二