アイウィル 社員教育 研修日程

 

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2019年2月号「講師控え室 118

 

「人不足」の時代である。どの企業も「人が採れない」と嘆いている。大卒求人倍率は前年度の一・七八倍を〇・一〇ポイント上回る一・八八倍となり、七年連続で上昇中だ。また、民間企業の求人総数は前年の七五・五万人から八一・四万人へと五・九万人増加している。政府の移民法の実施でウチにも外国人が来てくれるかもしれないと期待する向きもあろうが、期待しないほうがいい。

そんな状況の中、アイウィルの研修をうまく活用していただいている会社がある。

埼玉にある建設会社。三年前にアイウィルの新入社員研修を導入した。それ以前は六人?八人採用しても三年以内に半数以上が辞め、中には全員辞めてしまう年もあった。ところが、アイウィルの新入社員研修を導入して現在残っているのは一年目八人採用し六人、二年目九人採用し九人、三年目十二人採用し十二人全てが残っている。この三年だけ見れば定着率は実に九三%である。

この会社は全国の工業高校から採用する。四月に入社し社内での教育プログラムを実施する。その一環としてアイウィルの三ヵ月間新入社員研修が位置づけられている。四月初旬、三日間の合宿研修に参加する。それまでの甘い学生意識の表情はなくなり、引き締まった社会人らしい表情になる。社会人と学生の違いを頭と体で学び、きちんとした礼儀、挨拶を身に付ける。「大きな声」「きびきび行動」「自分から挨拶」「明るい笑顔」ができるようになる。

三日間の合宿から戻ってくると三ヵ月のレポートの期間が始まる。社長自らも六ヵ月間の管理者研修を受講しているので、レポートの大変さやポイントが解っている。リーダーを決め、進歩を確認する。一人一人のレポートを細かく見、個々の性格や傾向を見極める。社内の管理者にも目を通させ、返却時には別紙にコメントをびっしり書き込み本人に渡す。受け取った新人は「しっかり見てもらっている」という信頼感を増す。

また、五月のゴールデンウィークには旅費を会社で負担し出身校に挨拶にいかせる。「学生時代にお世話になりました」と挨拶する二ヵ月前とは別人の卒業生に先生は感動する。「しっかり教育してくれる良い会社に入ったなあ」と評判になり、後輩が続くようになった。

「採用に困らなくなりました」と社長は笑顔で話してくれた。もちろんここには書き切れない企業努力あってこそであろう。重要なことは「辞められたら困る」と及び腰になるのではなく「社員を育てる」という覚悟と情熱、そして適切な教育研修の選択である。(徳田水際