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コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2019年4月号「講師控え室 120

 

最近、年間行事の祝い方が異常である。ハロウィンの暴走ばかり目立つが、他にもおかしい点がいくつもある。

バレンタインデー、クリスマスは本来日本にはないお祝い。バレンタインデーは聖バレンタイン司教が殉教した日。しかも日本は女性が男性にチョコレートを渡すが、世界では男性から女性にプレゼントを渡すのが通例。ハロウィンは収穫祭。秋の収穫を祝い、自然の恵みに感謝し、害をなす悪霊を追い払う祭りである。

クリスマスにケーキを食べるのは日本だけ。

また、日本の行事もおかしなことになっている。本来、正月は外に出ないもの。だから保存食である御節料理を三日間食べる。しかし今は外に出る人ばかり。食品小売業や飲食業には正月休みは皆無。節分も、恵方巻きや恵方ロールケーキなどなかった。それが祭り的要素が加わり、今の状態になった。

祝日に関しても同じことが言える。本来は各祝日にはそれぞれ意味がある。昭和の日は昭和天皇の誕生日、文化の日は明治天皇の誕生日、意味をわかっていない人が多い。

日本にはお祭り文化がある。五穀豊穣を祝う祭りもあれば、祈念する祭りもある。お祭り騒ぎが好きな民族だ。しかしお祭り騒ぎがバカ騒ぎになっている。成人式が典型である。

それでいて、祝日でない記念日には見向きもしない。防災の日は、学校で防災訓練をする程度。終戦記念日に関しては、いつがその日かさえわからない人もいる。

外国人にしてみれば「クレイジー」だそう。行事の意味も知らずただ騒いでいることに何の意味があるのかと不思議がっている。他国の、他宗教の行事をバカ騒ぎのお膳にしている。何とも理解しがたい国だという。

経済という観点で見れば、それは大事なことなのだろう。ものが売れる。しかし本当にそれでいいのだろうか。

日本人は日本の歴史を知らない。これもバカ騒ぎに起因する。おそらく、このバカ騒ぎ文化を作ったのはGHQ。娯楽を取り入れ、富国強兵政策を骨抜きにした結果。それにお祭り好きが相まって、今の日本が出来上がった。

日本の文化や行事、歴史について真剣に考える時が来ている。憲法改正にだけ目が奪われがちだが、まずは日本の歴史を正しく知ろう。

この五月には新元号の年が始まる。連綿と続く、世界に例のない元号である。この日本に誇りを持とう。その文化と伝統は世界でも類稀な美しく気高い魅力に満ちている。それをもう一度振りかえろう。
横谷大輔