アイウィル 社員教育 研修日程

染谷和巳の『経営管理講座』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

 

「経営管理講座 320」   染谷昌克

 

 

笑うしかない事事

経営管理講座

 

酷暑が続くせいだろう。「安保拡大法案」反対の女子大生がインタビューに「戦争をする国にするなんて許せません!」と答えていた。いつもならテレビに向かって「無知蒙昧〈もうまい〉、幼稚! こんな声ばかり集めて煽動する偏向テレビ局め!」と毒づくが、今は怒る気力もなくただ力なく笑う。

 

 

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弁護士とコンピュータが恐い

 

小さい新聞記事。「福島の原発事故で避難を余儀なくされた百二歳の老人が『避難したくない。ちょっと長生きしすぎたな』と言って翌朝自宅で首をつって自殺した。遺族は原発事故が老人を精神的に追い詰めたとして、東京電力に約六千万円の賠償を求め福島地裁に提訴した。遺族は記者会見で『東電には命の尊さを分かってほしい』と述べた」

確かに原発事故がなければ老人はあと何年か生きたろう。

老化とは変化に適応できなくなることである。百二歳の老人は住みなれたわが家以外では生活できなくなっている。避難所暮らしはつらい。家族にも迷惑をかける。老人はこう考えて自ら命を断った。見事な死に方(生き方)である。家族は当時「ありがとう」と手を合わせたことだろう。

それが四年以上たった今になって、悪徳弁護士にでも唆〈そその〉かされたのか、損害賠償の裁判だという。

遺族は老人の尊い死(命)を土足で踏みにじってしまった。笑うしかない。

※ ※ ※

二ヵ月程前、格安航空会社ピーチ・アビエーション(株)の自動チェックイン機が故障して、九便欠航、八便が最大二時間遅れ約二六七〇人が被害にあった。

自動改札が不具合。それだけで飛行機は飛べない。改札口には係員がいる。切符を目視して通せばいい。しかしそれができない。切符はバーコードや携帯電話に形を変えている。人の目で確認できない。

誰かが「もうすぐ人間はコンピュータに支配される」と言った。この事故がいい例だが"支配"はずっと以前から始まっている。

信号機の故障で電車が止まる。復旧まで一時間も二時間もかかる。車掌はアナウンスで謝っているが内心は"信号機故障だから仕方ないじゃないか"と思っている。それがアナウンスの声の響きに伝わってくる。

こうした信号機故障による長時間の運転中止は、コンピュータ制御になってから頻繁に起きるようになった。連動しているので、ある地域、ある区域ごと故障する。

コンピュータは初めは電子計算機と和訳されていた。現在は電子頭脳、人工頭脳と呼ばれている。

チェス(西洋将棋)の世界チャンピオンが一九九七年にコンピュータと対局して敗北してニュースになった。昨年、今度は人間のチャンピオンがコンピュータに勝ったと大騒ぎになった。チェスは人間よりコンピュータのほうが強いというのが定説になっている。

日本の将棋も元名人などが負けた。最近は勝った棋士が「コンピュータの弱点を研究して勝つことができた」と語っていた。

最も難しいゲームと言われている囲碁も、タイトル保持者がコンピュータに負ける時が数年中にやってくるだろう。

人の判断をコンピュータがするようになってから、人は頭を使わなくなった。カーナビゲーターが普及してから道順に疎くなっただけでなく、カンが鈍くなった。自信がない時にはカンに頼る。カンも使えばさえる。使わなければ鈍る。

ロボットが精巧になった。

「ただいま」と家に入るとロボットが「お帰りなさい。疲れているようですね。何かあったのですか」と聞く。人の気持ちまで感知して世話を焼いてくれるのである。

いずれロボットが「こうしなさい。ああしなさい」と人に命令するようになる。

もうすぐロボットの社長が出てくる。笑うしかない。

 

 

アルハラ防止を訴える協議会

 

次は「一気飲み死 賠償提訴」という少し大きい新聞記事(産経新聞七月二十三日)。

三年前の七月末、二十一歳の学生が焼酎約一リットルを一気飲みして死んだ。テニス部員約四十人が隅田川花火大会のために確保した場所で前夜祭コンパを行った。メンバーは倒れた学生を放置したまま飲み続け、救急車を呼んだのは死後二時間以上たってからだった。

学生の両親は一緒に飲んだメンバーの責任を問い十人と金銭で和解した。二十一人は「法的責任はない」と主張。両親はこの二十一人に対し損害賠償を提訴した。

将来有望な息子、大事なわが子が二十一歳で死んだ。それも酒の飲み過ぎで…。親の心中を私は察することさえできない。

週刊誌によれば、この四十人は「グリーン」という名称の飲酒集団のメンバーで、死んだ学生はコンパ長を務めていた。コンパ長は率先垂範が求められ、飲酒量は他より必然的に多くなる。

「グリーン」のコンパは毎年のように急性アルコール中毒で意識を失い救急車で運ばれる者が出、また酒やゲロを通行人にまき散らす狼藉を働く者が出るなど、人の迷惑を顧みない札付きの集団だという。

その日も夜十一時頃、近隣住民から苦情があり、警官が注意。集団は場所を移動した。すでにこの時コンパ長は嘔吐し失禁し昏睡状態にあった。コンパ長を運んで移動させる者も酔っ払っており、二度道路に落とした。コンパ長は頭を強打しけいれんをおこしたそうである。

事件の五日後、この東大生のテニスサークル「グリーン」は解散した。議事録には「マスコミには詳しいことは伝えない。『わからない』と答えること」などとあったという。笑うしかない。

酒は"気違い水"と言われる。百薬の長でもあるが毒でもある。飲めば正気をなくし、さらに飲めば意識を失い、悪くすれば死ぬ。

私も二十一歳の学生の時、父親の代理で温泉に行き宴会で飲んだ。まわりの大人は私をからかいながら飲ませた。おじさんたちの中の唯一の紅顔の美少年に芸者も吸い寄せられ次々に酌をした。一気飲みではないが日本酒一升は飲んだろう。

意識を失った。時々意識が戻る。廊下で芸者に抱きつこうとして突き飛ばされた。浴場の洗い場にすっ裸で寝ていてフッと気がついて誰かの湯衣を着て出た。こうした断片が記憶にあるが後は何も覚えていない。翌朝から頭がガンガン痛く、そのガンガンは三日間続いた。死ななかったが重い急性アルコール中毒だった。

アルコール中毒は百%「自己責任」である。

識者は飲酒メンバーに"管理保護責任"があるというが、お互い同じくらいのアルコールを体内に入れている酔っ払い、それも親でも上司でもない同年齢の仲間に管理や保護の責任があるわけがない。

新聞記事の下段の「繰り返される悲劇」では、一気飲みで子供をなくした人が設立した「イッキ飲み防止連絡協議会」が「アルハラ(アルコールハラスメント)の防止キャンペーンを行っており、若者のアルコール問題に取り組むNPO法人の代表が「最近は酒を飲まざるを得ない仕組みが作られている」と指摘しているとあった。協議会の調べによると一気飲みの若者の死亡者は平均年三人。八月二日の海や川での事故死者は十三人だった。毎年約八〇〇人が遊びに行って溺れ死んでいる。海や川相手では遺族は損害賠償の提訴ができないか。

それにしても二十一人に一億六千万円の賠償請求とは(十人との和解金は一人二百四十万円)。

週刊誌でも新聞でもいい。本当のことを調べて「死者と加害者の両方を食い物にする正義の味方たち」を報道してくれないか。

そうしないとこれからも、恥も外聞もない、日本人らしくない"損害賠償裁判"がつぎつぎに出てくる。

 

 

国会可決の法案に反対する人

 

営業課長の徳田水際が顔を赤くして怒っている。

★集団的自衛権なるものは国際法で「国連が認めている当然の権利」である。自分の国を守る権利はもちろん同盟国を助けるために戦う権利は国連に認められなくても当然各国にあるものなのだ。世界の常識であり、それを認めないのは非常識である。

野党や反日メディアはこれを、「他国を攻撃する権利」と断じ、「戦争」「軍国」「徴兵制」に結びつけて"安倍倒し"に力を入れている。

隣国が日本の国土にその手を着々と伸ばしている今、自国を守るため戦うことに気が狂ったように反対する日本人。一体どうなってしまったんだ日本!★

徳田の怒りはまともな人の常識的な怒りである。反「安保拡大法案」の人は反原発再稼働、反辺野古移設の人と同じ人たちで、国に対する誇りと祖先に対する感謝の心を持たない人である。

こんな人々が安倍総理を葬ろうとあの手この手で学生を反対運動に参加させようと躍起になっている。悲しくて笑う気になれない。