アイウィル 社員教育 研修日程

染谷和巳の『経営管理講座』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

 

「経営管理講座 332」   染谷和巳

 

 

国家観歴史観の再築

経営管理講座

 

菅考之〈すがたかゆき〉著「知恵なくば、国起〈た〉たず! 誇りなくば、国護〈まも〉れず!」(高木書房・一六二〇円)はオーソドックスな国家観歴史観を記述した本である。しかし我々には常識でも、これを非常識、異端の思想と敵視する勢力がある。その勢力は“民意”を盾にしているので強大で屈服させるのは難しい。

 

 

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国を護り家族を守るのは誰だ

 

著書の二三八ページにこうある。

「国会周辺では何度も大規模な抗議集会やデモが行われ、最近では一般市民に加えて有名芸能人や日弁連の幹部弁護士、さらには著名な憲法学者までが参加して《安保関連法案は憲法違反!》《九条護れ!》と叫びながら行進しています。

このような形で世論形成される中、テレビのインタビューに答える二十代、三十代の若者は《戦争に行きたくない。だから集団的自衛権の行使には反対!》と答え、三十代、四十代の夫婦からは《自分の息子を戦争には行かせたくない。だから、憲法護持、九条護れ!》という回答が返ってきます」。

若い世代だけではない。団塊の世代と言われる六十代、七十代の老人も同様に「反国家」の野党の演説に「そうだ!」と呼応している。

│主席講師 畠山裕介の感想│

「私は学生の頃はノンポリだったが、心情的には左寄り人間だった。私が変わったのは、ボス染谷和巳と仕事をするようになってからである。

染谷は産経新聞の読者である。私に『産経を読め』と勧めた。言われるとおり読むうちに、私の思想はみるみる保守に変わった。

菅氏の本の内容は、私が産経新聞を読み始めてから今日までに学んだことのすべてであるような気がする。だから私はこの本を『そうだ!』『そのとおりだ!』と拍手を送るような気持ちで読んだ。

共産党や民進党の選挙演説に足を止めて、『安保反対』『憲法守れ』と叫ぶ老人たちに、ぜひこの本を読んでもらいたい。もっとも『読んでください』と本を渡しても百人のうち九十九人は一ページ眺めて投げ捨てるだろうが」。

世論すなわち民意は声高に叫ぶ集団とそれを後押しするテレビ新聞などのマスコミが作る。

「放射能は恐い」が叫ばれ続けるうちにこれが真実になり「原発再稼働反対」に賛成する人の%が上がる。恐くないことの科学的説明や原発なしの経済的損失を示しても、そうしたことを言う者をまともな人間ではないかのように憎々しげに睨みつける。

菅氏の主張は正論であり説得力がある。国のことなど考えもせず、人として文化を継承する使命を放棄し、自己を律する人間としての誇りを失い、食物がうまいまずいといったことや遊びしか頭にない日本人にやりきれない思いをぶつけている。

│第一講師 小川宏の感想│

「この本を読み、『なぜ日本は立ち直れないのか。変われないのか』を改めて考えました。

それは、多くの日本人が“今の方がラクでいい。このままがいい”と考えるようになってしまったからだと思います。

『自分たちが戦うより、アメリカに護ってもらう方がラク』『自分は自分の幸せだけを考えていた方がラク』『お金を手に入れることだけに集中した方がラク』という『ラク』に慣れてしまったからです。

一度『ラク』の味を覚えると、そこから厳しい状況に歩み出すのは困難です。

社長が『危機感を持て』と社員に言っても、『どれほどの危機に自分が直面しているのか』肌で感じられなければ、社員は危機感など持てません。

国も同じ。国民が肌で感じるほどの危機が来るまで、国民は決して変わりません。『ラク』に溺れ続けるのです」。

政治家は選挙で当選しなければならないので“民意”を重視する。普天間基地の辺野古移転というベターの政策ひとつ実施できないのが現状である。

民意は家庭、学校、マスコミなどの総合的な「教育」が作る。つまり子供の時からの教育が正常でなければ正常な日本人は作れない。両親の思想、教師の思想、マスコミの思想が正常でなければ子供は立派な日本人には育たない。

│社長 染谷昌克の感想│

「『国家観』の欠落した日本人はたくさんいる。自分の国に無関心な人、当事者意識がなく第三者的立場で相手を攻撃する人、我欲むきだしのエゴイスト。戦後GHQが日本人を骨抜きにするためにとった作戦が見事に成功した。

私が本を読み終えて一番強く感じたのは、国家観と家庭観は同じであるということ。

世間を騒がす凄惨な事件は、家庭観の欠落した人間が起こしている。

国と家庭では規模が違うが、家庭を守る、家族を愛する、子供を教育することのできる人は、正しい家庭観を持つ人である。

国を守る、日本の文化を愛する、正しいものの見方、考え方の出来る人は正しい国家観を持つ人である。

私は社員教育の仕事をしている。

日本のために、正しい家庭観と国家観を持つ人を増やしていくのが使命だと再認識した」。

 

 

 

国民の安全と平和を守るのは

 

│教育部長 兼頭康二の感想│

「多くの日本人が、この本に書かれていることを知らないだろう。なぜなら教わっていないから。

読めば読むほど自分が平和ボケしていたことを痛感する。中国空軍は五分で日本の領空に達する。中国軍艦は五時間で日本の領海に達する。北朝鮮は弾道ミサイルをわが国に向けて配備し、ロシアは国後・択捉・歯舞・色丹の四島で実効支配を強めている。

多くの日本人は自分の生活とは無関係だから、これらのことにも関心を持たない。日米が安保条約を結んだ六十年前とは、国防・安全保障に関わる環境は大きく変わっている。この変化を日本人はどう思うのか。

戦争は反対である。自分の子供のためにも、平和な世の中にしたい。しかし、ただ『戦争反対!!』『憲法改正反対!!』と叫んでも訴訟を起こしても、国民の安全と平和を護ることはできない。

本気で日本の未来を考えるなら、本気で我が子の安全を考えるなら、まずは日本の歴史を学び直し、今の日本の置かれている状況を知る必要がある。この本はそのための格好の教科書である」。

七月二十七日産経新聞社会面のベタ記事。

「『安保法で苦痛』長野で二九二人提訴」

この見出しの意味が解るか。私には解らなかった。全文そのまま載せる。

「安全保障関連法の制定により平和的生存権や人格権を侵害されたとして、長野県内に住む男女二九二人が二十六日、国に一人当たり十万円の損害賠償を求める訴訟を長野地裁に起こした。

東京や大阪などで起こしている集団訴訟の一環で、弁護士らでつくる『信州安保法制違憲訴訟の会』が呼び掛けた。

訴状によると、国が憲法九条に違反した集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法の制定を強行したことで戦争とテロに対する不安と恐怖がもたらされ、精神的苦痛を被ったとしている。

原告団長の又坂常人信州大名誉教授(六十七)は記者会見し、『このまま見逃せば将来、禍根を残す。声を出せるうちに出さないと大変なことになる』と述べた」。

この提訴集団が“民意”を代表しているとは思わないが、“民意”のとんがった先っぽではあるだろう。こんな提訴が許される日本は何と自由な民主国家だろうか。

自分たちが選んだ代議士が国会で決めた「集団的自衛権を容認する安保拡大法」が、戦争とテロを引き起こす不安がある、その不安で夜も眠れないから一人十万円損害を賠償しろという訴訟である。

 

 

 

ちんたら坊やが国士に変貌す

 

│営業部員 武藤求之〈ひとし〉の感想│

「私はアイウィルに入社し、まだ十一ヵ月目の新人です。今までは日本という国を知らなくても生活できる、歴史なんか知らなくてもいいだろうと思っていました。

確かに日本という国、歴史を知らなくても生活はできます。

私の周りはそういう考えの持ち主の者ばかりでした。私もそういう考えの中にいたので自然と周りと同じ考えになっていました。

今ではアイウィルに入社し、この本に出会い、この本を読んで考えが一八〇度変わりました。周りで日本を馬鹿にするような発言、先達が作ってくれた歴史を踏みにじるような行動をされると怒りを感じるようになりました。

私はこの本を読んでもう一つ変わったことがあります。それは靖国神社に行く習慣ができたことです。今では毎月一回参拝し、その後遊就館〈ゆうしゅうかん〉で勉強をしています。

この本は私の二十七年間の考え方や日本という国と歴史に対する認識を大きく変えてくれました」。

 

私は老齢で人間の出涸〈でがら〉しだから武藤のようにこの本に感銘は受けない。感銘を受けたのは一冊の本が武藤をここまで変化成長させたことである。この本を薦めてくれた近藤建氏に感謝する。