アイウィル 社員教育 研修日程

 

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2018年7月号「講師控え室 111

 

経営日誌を書き始めた。三月から毎日、休日も欠かすことなく書いている。

もともと私は日記など書かない。小学校の頃に宿題でやったきり。仕事の日報、日誌の類いは新入社員の頃には書いていた。一年は続かなかったと記憶している。その日の仕事を箇条書にし、簡単な感想を書いて終了。上司に見せてコメントをいただいた。その日報を書き込んだノートも今はどこにあるかわからない。

経営日誌を書き始めた理由は二つある。

第一に、一日の仕事をふり返る時間を作りたかった。毎日毎日、時間があっという間に過ぎていく。研修が入っている日など、朝から晩まではほんの一瞬である。濃密な時間が積み重ねられるが、翌日になるとその積み重ねは上塗りされてしまう。今日一日を思い出すゆとりを作り、その中でどんな仕事をしてきたかまとめておきたかった。

第二に、日々の仕事そのものをシステム化したかった。私はもの覚えが良いほうではない。そのくせ、こまめにメモを書いたり、それを見返すこともしない。その日、その日の仕事が経験と感覚で行われ、確固たる根拠と理由に基づいたものといえない。前例の記憶をたどり、そこから判断されて仕事が生み出される。非常に記憶力のある社長の染谷からはよく「本当か?私はこっちだったと思うが」と言われ、九割以上は私が間違える。

二点の理由から、私は毎日経営日誌をつけることにした。既に二ヵ月以上経過したが、良い変化が三点生まれた。

第一に、一日の仕事をふり返る習慣がついた。今までは良くも悪くもその日の仕事はその日で終わり。引きずることなく翌日の仕事に向かう、といえば聞こえはいいが、つまりはその日暮らしだった。

過ぎてしまったことをふり返らないため、自分でも「これだけのことをやった」と実感できなかった。一日を思い返すことで、自分の仕事の重みを感じられるようになった。

第二に、記憶力が良くなった。今でも経験や感覚で仕事を行うクセは抜けないが、以前の記憶が明確な分、判断にスピードが増し、自信を持って行うことができるようになった。

第三に、自分の仕事のシステム化が進んだ。まだ二ヵ月ちょっとだが、日々の仕事でうまくいかなかったこと、反省材料が日誌に書かれてそのまま残されている。来年の同じ時期、またはいつかの同じ状況で改善を進めるネタができ上がった。

亀井民治先生が「面倒な仕事もシステム化すれば財産となる」と教えている(浜中孝之