アイウィル 社員教育 研修日程

 

コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2020年12月号「講師控え室 138

 

会社には歴史がある。社長の最大の使命は会社を存続させることである。意気揚々と起業しても、十年経過して残る会社はわずか数パーセントというデータすらある。それだけ会社を健全に続けていくのは困難を極めるということであろう。

創業社長が優秀でも、二代目三代目が会社をつぶしてしまうことがある。逆に、創業社長が会社を倒産の危機に立たせても、二代目三代目社長が見事に立て直すというケースもある。

時代とともに、日々めまぐるしく経済の流れや状況は変化している。その時勢をいかに逸早く読み取り、対策を練り変化していけるかが生死の分かれ道であろう。

私は、成功された経営者の自伝を読むのが好きである。自慢話の部分は読み飛ばしたくなるが、事業で成功された方は、必ずといっていいほど低迷期や危機的な状況を経験している。

一見、悠々自適に会社を運営しているように見えても、幾多の苦難を乗り越えてきたからこそ今がある。その軌跡を目の当たりにすると勇気や希望が湧いてくるのだ。

闘いに負けた経営者は会社を衰退させたり倒産させる。歯を食いしばり乗り越えた会社は、次の世代へ順当なバトンタッチができている。

今夏から、本紙四面で『ビジネス人生史』の掲載がスタートした。アイウィルの経営者養成研修を卒業された経営者の方々に執筆をお願いしている。

業界は様々であるが、会社を健全な状態で存続させるために死力を尽くしてきた人たちばかりである。だからこそ言葉に重厚感があるのだ。

三回連続掲載で、初回を飾ったのは福岡県の金沢石油㈱金澤社長。壮絶な社長交代劇である。

我々は経営者ではない。しかし会社に在籍している以上は、会社の歴史や社長の人となりは知っていなければならない。また会社の進むべき方向、将来のビジョン、そして社長の思いや考えを知る努力は必要である。

特に、これからの世は先が不透明である。いつ、何が起こるのか誰も予測できない。だからこそ、社長を軸とした一枚岩にならなければ生き残っていくのは難しいであろう。

次の掲載は、香川県の㈱イケダコーポレーション池田社長である。創業社長の父親から会社を引き継いだ二代目社長。いつお会いしても明朗快活な人柄は、初対面の人をも魅了する。

しかし、氏は社長になってから何度も壁に阻まれ、苦難の岐路に立たされたことを知った。その上べでは見えない内心の苦悩葛藤を知ると読者の皆さんも私同様に、勇気と希望を持つことであろう。(坂口英生