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コラム『講師控え室』

 

人材育成の新聞『ヤアーッ』より

2022年9月号「講師控え室 159

 

久しぶりに実家に帰省した。姉の子どもである三人の姪たちは、それぞれ高校生、中学生、小学生。彼女らが、見慣れないものを手にしていた。

タブレット端末。今や一人一台が当たり前。新型コロナウイルスの影響を受けて、同時双方向のオンライン指導を実施した割合は小・中学ともに八割を超える。

私の時は視聴覚室へわざわざ教室移動をしても、一人一台のパソコンは与えられなかった。もちろんデスクトップ。友人と交互に扱えればよいほうで、使えるようになったと言えるにはほど遠い。そんな時代とは比べものにならないほどのスピードで普及している。

七月末に結果が公表された全国学力テストのアンケートでも、端末の使用頻度の高さがうかがえる。「ほぼ毎日」と答えた割合は二〇パーセントを超え、「週一回以上」は八〇パーセント以上だという。

文部科学省は、この全国学力テストを将来的には端末を使って受けられるようにしたいと言っている。

テストのオンライン化には、いくつかのメリットもある。子どもそれぞれが設問の解答に要した時間が判別可能で、苦手な部分を手厚く指導できる。採点の自動化、問題用紙の経費削減などといった効率化も挙げられる。

タブレットさえあれば、教科書もノートも鉛筆も要らない学校生活が普通になる。

だが大きい欠点がある。

今回のテストで、子どもたちが新聞を読む頻度と学力の関係性についても調査を行っていた。一部を除き、ほぼ毎日新聞を読む子どもの正答率がもっとも高い。頻度に比例して正答率が下がってゆき、ほとんど・まったく読まないと答えた子どもの正答率は小中の全教科で最低だった。

新聞はもちろん、文字を読むこと自体に漢字に強くなるメリットがあり、読解力を養うことができ、使える言葉の数も圧倒的に増える。

読解力が低い人はテストの問題文を早く正確に理解できない。そのため正答率が低くなる。これがパソコン学習の欠点である。この欠点を放置してオンライン化を進めてはならない。

新聞を読んだ方がいい、それは誰しも分かっていること。それでも実行できていない人が多い。アイウィルの研修では「毎日新聞を読む」を二十の誓いに入れる研修生が多い。大人ができていないことを、子どもができるはずがない。

「勉強してこなかった親ほど、勉強しろと子に言うんだよ」昔通っていた塾の先生が言っていたのを思い出す。(坂本利江子