株式会社 アイウィル

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研修生の声  -経営者研修修了生感想文-

人材育成の新聞『ヤァーッ』2025年10月号から、経営者養成研修修了生の感想を紹介します。


経営者としてのスタートライン

三甲株式会社
工場長 中山 貴道

諸先輩方が苦しみながらも実行していた経営者養成研修。正直、私のような若輩者が参加することは当面ないと思っていた。参加案内を見て、驚きと同時に身が引き締まった。

地獄の十八カ月が始まった。初回の研修を終え、課題の膨大さに驚愕した。日常業務をこなしながら本当にできるのか。不安しかなかった。初回の課題を始めてみると、「意外と大変ではない」と感じていた。大きな勘違いであった。自分で立てた計画性の甘さに気づかされた。

計画を見直した。その計画よりも「ほんの少しでも前へ」という意識で課題に取り組んだ。この意識を十八カ月間継続するのが途轍(とてつ)もなく難しい。妥協は許されない。日常業務終了後や休日を返上しての取り組みを徹底した。半年ほど経つと、自然と課題の進捗が良くなる。計画の重要性を理解し、計画よりも早くという意識、行動が身についた。

『知行合一』という言葉がある。「知っていることは行動してこそ本物の知になる」という教えである。研修を通じて多くを学んだ。行動課題で「率先垂範の重要性」を、読書論文で「正しい歴史観」を、そして人生史では「人への感謝と大切さ」を。しかし、この学んだことを行動に移せなければ意味がない。今は知識を養っただけ。これがスタートラインである。学んだことを行動に移し、会社の繁栄に必ず貢献してみせる。

最後に、経営者養成研修を受講させてくださった後藤社長に深く感謝申し上げます。以上


結果だけを求めない

三甲株式会社
取締役工場長 服部 優樹

経営者養成研修が社内で噂になっていた。まさか自分の名前がそこにあるとは思ってもみなかった。人事部長からメールが届いたときは衝撃的だった。わが社ではこの研修を卒業した先輩が多く、その大変さも聞いていた。

決まったからには天将を獲ると目標を定めた。「終わりよければすべてよし」という考え方もあるが、途中の大切な手段や通常業務を省くようになってはならないと思った。途中を省き結果だけを急ぐあまり、仕事そのものに誠意がなくなることは避けなければならない。当たり前ではあるが、仕事においてはクレームゼロ必達の目標を掲げた。

研修が始まり、まずは課題を進める計画を立てた。コツコツ進めることができれば、毎日二時間程度で済むかもしれない。しかし、それができなかった。溜まった課題をこなすには睡眠時間を削ることもあった。判断力が低下していると自分でもわかった。部下には迷惑をかけた。真面目で優秀な部下に助けられた。

この研修で学んだことは継続しなければならない。一つ目は、優れた経営者から学び真似をすることである。二つ目に、教養を身につけることである。一般教養を幅広く学び柔軟な思考で物事を判断できる心の豊かさを養う。三つ目に、愛国心を培うことである。祖先や諸先輩方に対して感謝の念を持つ。

自分がいかに恵まれているかを知ることができた研修であった。助言をくれた諸先輩方や同期の仲間、部下、そして幸せだと改めて感じさせてくれた家族に感謝する。以上


報恩謝徳

三甲株式会社
理事工場長 國枝 覚

二〇二四年三月十日。十八ヵ月の経営者養成研修がスタートした。

課題の内容を見て驚いた。「美術鑑賞」「囲碁対局」「人生史作成」と、とても経営に関係があるとは考えられなかった。

しかし、一つずつ課題をこなしていくうちに、自分の考え方が変わっていくのがわかった。大きく三つ学んだことがある。

一つ目は、正しい倫理観を持つことである。法律やルールだけでなく、社会、集団の中で「どう行動すべきか」を示す道徳的な価値観であり、個人の行動や組織全体の調和に不可欠な要素である。

倫理観を持つためには、好奇心を持ち続けなければならない。素直でなければならない。常に学ぶ姿勢が大事であることを意識して行動することが重要である。

さらに、感謝の気持ちを常に持つ。これも重要である。身につけることで、人間的な魅力が生まれてくる。

二つ目は、顧客第一主義。製造現場はお客様の顔がわからない。だから、どうしても自分(工場)本位の考え方になってしまっていることがわかった。

三つ目は、後継を作ることである。人の寿命は有限であるが、会社は未来永劫発展し続けなければならない。研修で学んだものの見方、考え方ができる人物を育て、次へ引き継いでいくことが大切である。

ここで学べたことは感謝しかない。この感謝を原動力に、会社に恩返しをする。以上


生涯勉強

三甲株式会社
取締役工場長 佐藤 麗

私の十八ヵ月間の闘いは、令和六年三月に始まった。振り返ると、長く、短かった。この研修で学んだことは三つある。

一つ目は、正常な人間関係を構築すること。相手を信頼する、される。助ける、助けられる。感謝する、されるなど、自分が与え、相手から受けること。これらを多すぎず、少なすぎず、適正なバランスで実行する必要がある。これを身につけるため、研修中は特に人を見た。よいところを尊敬し真似をした。また、誉めること、叱ることも増やした。結果、相手との距離が縮まり、正常な関係となった。

二つ目は、尊敬される人間になること。尊敬されるためには、人間的な魅力が必要である。これを養うため、幅広く学び、視野を広げ、正しいものの見方、考え方を学んだ。囲碁では、全体を見通す大局観。芸術課題では美に対する感覚。読書では、歴史観や人生哲学など。初めは苦痛だったが、次第に楽しくなり多くの発見と学びがあった。

三つ目は、続けることの大切さ。研修初日は「精一杯努力はするが卒業できるのか」と自分を信じることができなかった。しかし、毎日毎日課題を続けることにより、できないと考えていたことを達成した。

十八ヵ月間、勉強させていただいたこと、サポートいただいた皆様に感謝する。今後は慢心せず、謙虚に、生涯勉強を続ける。また、仲間と正常な人間関係を築き、自分の魅力を高め、「運を掴める経営者」になる。そして、我が社の発展に最大限貢献する。以上


学びと感謝

三甲株式会社
理事工場長 窪野 恒司

十八ヵ月間の研修が始まった当初、課題の多さに「どこから手をつければいいのか?」と愕然としたことを思い出す。「毎日コツコツ続ける」これを自分に言い聞かせて課題に取り組んだ。特に大変だったことは読書課題。読む時間を作ることに難儀した。その中で決めたことは、早起きして読書をすることであった。静かな朝の時間は、頭が冴えていて集中し、内容がすっと心に入ってきた。一日の始まりに本と向き合うことで、気持ちが整い充実したスタートが切れるようになった。少しずつではあるが読書量が増え、知識や考え方の幅が広がっているのを感じた。

そして卒業間近に完成した「私の人生史」。生まれてきてから、今までの自分の人生を振り返る中で、多くの人に助けられ支えられてきたことに感謝の気持ちで一杯になった。これからの人生、人との出会いを大切にし、常に感謝の気持ちで接しなければならないという思いになった。そして時々立ち止まって、自分を振り返る大切さを覚えた。

十八ヵ月間、同期の仲間に支えられた。感謝してもしきれない。最後に研修課題を全て提出できたのは、先生をはじめ励まし合った仲間がいたからこそであり、最後まで成し遂げることができた。

この研修を通じて、貴重な学びと経験を得ることができた。ご指導くださった講師の皆様、そして共に学んだ仲間の皆様に心より感謝申し上げます。研修で得た知識を今後の業務に活かします。以上


忍耐力

株式会社三友鋼機
所長 奥山 邦之

佐々木社長から経営者養成研修の参加が命じられる。研修に参加する一ヵ月前は、不安な気持ちと葛藤しながら、気持ちを切り替えて挑んだ。

経営者養成研修の初日に染谷主宰から経営者能力とは「運を掴む」能力だと教わった。運を掴むためには、並大抵の努力ではいけないと痛感した。そのために膨大な研修課題を日常業務の中で取り入れていかなければならない。最初に、十八ヵ月間の提出課題の行動計画を作成した。二ヵ月後に提出する課題を決めて計画を立てた。最初のうちは、計画どおりに進めることができないと思い、諦めそうになったこともあった。自分が決断した計画と思い、諦めずに最後までやり遂げる。提出期日に間に合わせる思いで実行した。

平日は、経営日誌、行動課題、尊敬リスト、読書を実施。休日に、美術鑑賞、月間課題、読書論文の作成。毎月、繰り返し実行することによって、計画どおり進められたことが自分の自信に繋がった。

今回の研修で学び得たことは、忍耐力だ。膨大な研修課題に対して計画を立て、一つひとつ確実に終わらせていく。実行する前から諦めるのではなく、まずは実行する必要性を学ぶことができた。これからも、どんな困難な状況に陥っても、最後まで諦めず粘り強く実行していく。

最後に、経営者養成研修に推薦していただいた会社、そして佐々木社長に感謝を申し上げます。以上


終わりではなく熱き始まり

株式会社渋谷商会
営業 中川 彰寛

十八ヵ月にわたるアイウィル研修を、ついにやり遂げた。振り返れば、最初は不安と緊張で胸がいっぱいだった。しかし、日々の課題や仲間との切磋琢磨を通して、自分自身の殻を一つひとつ破ることができた。

研修は決して楽な道ではなかった。厳しい発表、膨大な量の心を削るような課題に直面した。しかし日々の課題に取り組む中で、自分の弱さや甘さを直視し、逃げずに立ち向かう覚悟が身についた。

また仲間の存在は大きかった。共に悩み励まし合い、ときに支え合うことで、一人では決して得られない力をもらった。講師の熱意ある指導もまた、迷う心を奮い立たせ、常に一歩前へと引き上げてくれた。小さな努力が幾度も積み重なり、それが大きな力に変わった瞬間は胸が熱くなり、心から「続けてよかった」と思えた。十八ヵ月という期間はただの月日の経過ではない。自分を成長させ、確かな自信へと導く道のりだった。

今、研修を終えた私の視界は、以前よりもずっと広がっている。迷っていた道筋が鮮明に見え、進むべき方向に力強く歩みだせる自信がある。ここで得た学びは、仕事の現場での挑戦や人との関わりの中で活きるだろう。そして今後どんな困難にも逃げず、堂々と挑み続ける人間になれた。

十八ヵ月間の挑戦は終わったが、それは同時に新しい自分の物語が始まる合図でもある。胸の奥に熱を宿し、今後の人生を力強く切り拓いていく決意を抱いている。以上


経営者養成研修での学びとこれからの私

株式会社オートセンター新生
副工場長 岩上 直樹

私のアイウィル経営者養成研修は、福田社長のおかげで参加をさせてもらった。六ヵ月間管理者能力養成研修が終わりすぐの参加だった。苦しんで卒業した六ヵ月を思い出し、やりたくない気持ちのほうが強かった。

令和六年三月、何もわからない状態で研修所へ向かった。幸いにも同期には同じ会社の小川さん、三十三期には津川さんもいて、不安が少し和らいだ。初回の研修で三十四期の仲間と出会った。これから一緒に頑張るぞという気持ちになった。

入学式で三十三期生の姿を見た。今の自分と比べものにならないほどしっかりしていた。研修が始まり、課題の多さに不安が大きくなった。初めは何から進めればよいのかわからず、ペースをつかむことができなかった。

五月、二回目の合宿で同期と会い、課題の完成度の高さに驚いた。三回目以降は合宿に来るのが楽しみになっていた。課題は辛かったが、同期と苦しみながら共に学ぶことは自分の中での成長のいいきっかけとなった。

私は今まで独り善がりな考えで仕事に取り組んでいた。今回の研修では、創業者である森会長がいつも話していた「絶対に会社を潰してはいけない」ということの本質を深く感じることができた。同期の仲間との意見交換が自分の財産になると確信した。

私は率先垂範の姿勢を持ち続け、困難になろうとも会社を守る。地域への貢献、社員とその家族皆様に信頼され、安心を届けられる会社にする。ありがとう。以上


研修で得たもの

株式会社オートセンター新生
工場長 小川 晋吾

令和六年三月にアイウィルの研修がスタートした。この研修に参加することは六ヵ月の管理者研修を受けている時に知った。十八ヵ月の研修なんて何をやるのかがわからないままのスタートだった。やるべき研修課題がたくさんあることに愕然とした。年間課題、月間課題、囲碁、読書、行動課題、美術課題など多岐にわたる。

囲碁はやったことがなかった。どうやっていけばよいかが当初わからなかった。やっていくにつれて、視野が広がった。今まで仕事においても、気づかないことやまだ見えていないことがわかった。広い視野が身についた。また狭くなってしまうので気をつける。

美術館に行くようになって、いろいろな角度から物事を見られるようになってきた。今までの一点のみではなく、二点三点で見ると考え方が変わる。私の中で大きな成長だ。考えることを止めると成長が止まる。美術鑑賞もはじめは興味がなかった。いろいろな視点で見てみると楽しくなってきた。

研修を受講する中で、皆が高いレベルにいると感じた。今までの私は井の中の蛙であった。勉強もあまりしてこなかったこともあるが、知らなさすぎると恥をかく。知っていかなければならないと思い、我武者羅に課題に取り組んだ。いくつになっても勉強は必要である。そのため、これからは研修で学んだことを活かして仕事に取り組んでいく。会社のため、社員のため、しっかりと日々活躍する。そして会社に恩返しができる管理者になる。以上



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