株式会社 アイウィル

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研修生の声  -研修修了生感想文-

人材育成の新聞『ヤァーッ』2024年9月号から、研修修了生の感想を紹介します。

会社の未来を担う

六ヵ月間統率力養成研修 第六三期 リーダー

私が六ヵ月の研修を通じて重点を置いて実践し、身につけたことは社内でのコミュニケーション、部下への声掛け、報告をさせる、またプラス思考をすることである。

背景には第一ステップ研修の初日に起きた、元部下の突然の退職劇がある。何の前触れもなく届いた一枚のファックスによる意思表示に私は戸惑い、それからなぜこうなったのかを自問自答した。

そして出てきた答えは、部下に対する声掛けが足りず、部下の変化に気がつかなかったことにあると考えた。

第二ステップ研修では先述の項目を重要視して、部下に声を掛けることで作業の進捗と部下自身の様子を把握した。チームミーティングで各自の作業状況をチーム内で共有し、状況に応じて必要なフォローが行える状況となった。

私自身もまず「できない理由」を考えることをやめて、「どうすればできるか」を考えるように改めた。作業や依頼が停滞することなく、状況によっては応急的な代案を提示できるようになり、応用力も身についてきた。

トイレ掃除の実践においては、毎週水曜日に行い、日常清掃業者の手が入らないパーテーションの上部などを念入りに掃除した。逆に言えばトイレ内の大部分は業者がしっかりと掃除しているということであり、業者に対する感謝の気持ちを改めて感じた。

挨拶訓練は毎週火曜日の全体朝礼時に実施した。既にこの研修を修了している十人以上の社員が過去に行っており、全体的にマンネリ感が漂う中での実施となった。そのため意識して号令の声を大きくメリハリをつけ、一ヵ月毎に挨拶で気をつけるポイントを指示して行うようにした。その結果、まだ全員ではないが通常時の挨拶練習において、姿勢が良くなってきた社員が増えてきたと感じている。

工夫改善としては、「工程の見える化」と「作業工数の見える化」に重点を置いた。工程の方は全社的に対するもので、各成形機の作業工程に対する進捗を、それまで数種類の媒体に分散していた状況から一つの掲示板に集約する形に変えた。情報が共有されやすくなったという評価を得た。工数の方はチーム内に対してのもので、成形機毎の予算工数と現状の実行工数を可視化することで、各担当者に工数を意識づけることができ、予算を超えない作業の効率化を促すようにした。

読書ではこれまで読んだことのない歴史小説に取り組んだ。この研修における最重要項目である「権威」を高めるために、徳川家康の生涯を通じて学んでいくものである。その中でも、家康が息子の長松丸に大将としての心得を説いている場面が印象に残った。

特に「大将というのは好かれているようで憎まれている」という一文は思わずドキリとさせられた。どうしてもあの退職騒動が思い起こされ、私の振る舞いに対して、そうした心理状況を抱かせてしまったのではないかと考えている。つまり「権限」に依存した振る舞いしかできていなかったのだと気づかされ、その後の読書は権威を高めることに繋がると思われる描写に重点を置いて読み進めた。全巻読み終えてからは、いつの間にか読書自体が習慣となり、本のジャンルは問わず読書を続けている。

この研修を通じて、社内からの評価としては、複数の上司から「リーダーとして予想以上に、自信を持って良くやっている」とのお言葉を頂戴した。私自身はまだ管理職としては一年と二ヵ月のキャリアである。不十分なところばかりと自覚しているが、こうした評価を頂けるのは嬉しく、今後に向けての励みとなるものだ。

今後の課題は、会社の中におけるチームとしての行動について、しっかりとしたマネージメントを実行していくことであると感じている。リーダーとしての立ち振る舞いを身につけるべく、自分自身にフォーカスをあててきたところがある。これからはチーム全体としての活動について、目の前のことだけでなく一年後、五年後と先を見据えた計画を立てて実行していく。特に新しい成形機の開発が二台同時期に入ってくる。そのため、他部署とのコミュニケーションが重要となる。もちろんチーム内においても、全体の工程を把握し、そこから逆算して、いつまでに何をやる必要があるのかを周知徹底する。そして報告を密にして進捗状況を確認する。状況に応じて必要なフォローがとれる体制を作っていく。そして会社の未来を担う新型成形機を滞りなく完成させる。以上


自分を変えていく

第1295期 31歳 部長

この六ヵ月間で会社や私生活で様々なことを経験しました。研修がなければ、もっと気が楽に進められたのに……と思うこともありました。しかし、研修がなければ、乗り越えられていなかったこともありました。注意すること、褒めること、叱ること、周りへの報告など、研修で立てた二十の誓いを自分自身で振り返りながら続けたことが支えとなりました。

まず、「習慣」を変えることを意識しました。頭で分かっていても、習慣は日常生活において出てしまいます。何も考えず、誓いを文字通りに実行することを目標としました。初めにこれと決めたのが「ヘルメット・保護具を着用する」と「歯止めを車から降りたらする」の二つの誓いでした。

理由は自分の中だけで完結する目標だからです。自分がやると決めたらやる。部下に「ヘルメットを被りましょう」「歯止めはしましょう」と注意していて自分ができていないのは情けないと思うこともあり、すぐに一〇〇%実行を達成することができました。

なかなか実行できなかった誓いもありました。「毎日本を読む」です。「たとえ一ページだけでも読むことが大事」と教わりました。しかし、私は自分に甘いことがよくわかりました。

先の二つの誓いでは、会社の人が見ているから……といった理由で背筋を伸ばして実行していました。家に帰ったら誰も見ていない、自分の中のチェックリストに「×」をつけたら終わりにもなってしまいました。とにかく、毎日一ページと思い実行しました。しかし最後まで一〇〇%達成することができませんでした。

仕事をしていく上でも、今までの担当者がこうしてきたから、会社は今までこうしてやってきたから、それで問題なかったからということが多くあります。

人が作業を行う中で、事故やトラブルが発生することがあります。その事故やトラブルの原因には、前からこんな状況で作業していて、以前は問題なかったといったことがあります。

今の状況をもう一度見つめ直し、良くできるところはあるかを見つけることが必要だと感じました。改善点を自分の中で「絶対に変えてやる!」と強い意志を持って、悪い習慣を良い習慣へと変えていくことで、自分自身も周りの環境も少しずつ良くなってくることが分かった六ヵ月間でした。

管理者養成研修が修了後も研修で学んだことを活かし続け、周りからついていこうと思われる管理者になります。以上


限界突破

第1297期 35歳 総合企画室室長

大学に入り、社会人になり、仕事でもプライベートでも怒られることから遠く離れた生活を送っていました。というより、避けてきたように思います。

本気でぶつかり合う、本音で話すことはしない人生でした。そんな私の人生を大きく変えたのがアイウィルの研修です。真正面から正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると言ってくれる仲間に出会えました。

自分と向き合うことをしてこなかった私は、以前のやり方が染みついていて、なかなか変わることができませんでした。

同じ研修に参加した同僚がレポートをどんどん進めている姿、部署の垣根を越えて先頭に立って走っている姿、毎朝早く出社して勉強している姿を見ました。変わらない自分、変わることができない自分が恥ずかしく、苦しかったです。何とか乗り越えられたのは、この同志がいたからです。

私の弱点は、実現可能な範囲で目標を立ててしまうことでした。少し頑張ればできることを、すごい努力をして達成したように見せていました。

しかし、研修で指摘され、それは意味がなく、私自身の成長を止めていることなのだと学びました。通信教育では、自分で引いた限界ラインを超えるために、満足するまで何度も書き直し、時間がかかろうと精度を高め続けました。その結果、限界突破した先の目標を設定できるようになりました。

また、これまでの私は自分の弱さに気づいても気づかないことにしたり、やらなければならないと分かっていてもやらない理由を探していました。しかし、今の私は「どうせやるなら今やる」と考えて行動しています。目先の幸せに依存せず、正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると、自分と向き合うことができるようになりました。

最後に、アイウィル研修に参加をさせてくれた会社、特に研修期間中全面的にサポートをしてくださっている社長、専務、本当にありがとうございます。人生の中での六ヵ月は短い期間ですが、私にとっては非常に濃い大切な六ヵ月となりました。そして、いつも文句を言わずサポートをしてくれている妻、勉強や運動に付き合ってくれる子どもたちにも本当に感謝しています。ありがとう。

私の修行はこれからが本番です。必ず会社を支え、けん引するナンバー2になり、自慢の父親になります。以上


新しい自分

第1300期 22歳 店長

研修に行く直前、私は部下に対する指導や店長の業務について悩んでいました。社長からは「研修に参加すれば今の悩みは解決する」と言われましたが、正直不安もありました。研修に参加させていただいて、私も変化できているんだと自信につながりました。

六ヵ月の課題が始まり、さらに変化しました。研修以前、部下を叱責する際に、無理やり思いどおりにしようとしたり、ダメだったとき放置したりと、相手のことを考えて行動することや店長としての自覚がありませんでした。

そんな私を変えてくれたのがアイウィルの研修であり、二十の誓いでした。以下、振り返ります。

第一に変わったのは、部下に注意するときの伝え方です。今までは何でそうしたのか、なんでできないのかなど聞いても、部下が困るだけの嫌な伝え方しかできていませんでした。研修でほめることの重要さ、やってみせることの大切さを学び実行することで、部下の反発をうまずに改善点を注意できるようになりました。

昨年の今頃、部下から私の指示は聞きたくないと大反発を受けていたのが嘘のように、全員と円滑に働くことができています。

第二に変化を実感できたのが、習慣です。以前の私は時間を無駄にすることが多かったです。ですが六ヵ月の課題をこなす中で、本を読む習慣ができ、毎月平均二冊は楽しく本を読むようになりました。継続する力は仕事でも必ず活きるので大事に育てていきます。

今後の抱負は、異動してきた部下を同僚と同じレベルまで成長させること、十二月二十四日までに体重を五キロ減らすこと、基本的なことのレベルアップです。

上司に相談しながら部下に合った方法で良い所を引き出して来年までに一人前にします。

ダイエットは継続することでその力が身につきます。そして見た目が良くなれば自然と自信がつき、プラス思考になります。

社長や上司にまだキビキビ行動や姿勢、文章の書き方など、基本的なところで指南を受けます。部下に指摘して手本になる身として、レベルアップし続けます。

今回アイウィルの研修に参加させていただいて多くのことを学びました。声をかけてくださった社長には大変感謝しています。前進して参ります。以上


今できることを精一杯

第1300期 50歳 課長補佐

研修の中で行動と唱和を合わせる課題がありましたが、私一人がどうしても合わせることができませんでした。自分のことしか見えておらず、周囲を見ることができていなかったことに気づきました。「なんて自己中心的な人間なんだ」と、自分を変えるきっかけを掴みました。

できないことが重なり自信を失い、先生に相談しました。厳しく、温かい言葉で「今できることを精一杯取り組みなさい」と言って頂き自分の心を奮い立たせました。審査で合格を頂いた時、自然と涙が溢れ出たのには自分でも驚きました。二泊三日という限られた時間で真剣に向き合い、最後まで諦めず取り組んだ結果でした。

第二ステップ研修に入り行動四原則の実施。毎朝始業三十分前に会社に出社し、出社してくる社員に対して笑顔・大きな声で挨拶。最初は挨拶しても元気がない返事が大半でした。二ヵ月目に入った頃から、自分から見えない場所から元気の良い大きな挨拶が聞こえてくるようになり、挨拶の良い習慣が広がっているのを実感できるようになりました。

毎朝の全体での体操では五十人前後いる社員の中で一番大きな声を出しました。全体の動きに正確に合わせ、できていない社員に対して声掛けを行った結果、隣の会社に体操の声が響くくらいの声が出せるようになり、動きも一体感が出てきたように思います。

業務では以前から社長に「できる方法を常に考えなさい」と言われ続けてきました。私がマイナス思考だったからです。自分がすべて難しい仕事を受けて部下への育成ができておらず、日常的な納期遅れが起こっていました。

そのため、八人の部下とのコミュニケーションを取りました。毎月部署会議を開き、日々の業務の改善に対して全員と意見を交わしました。一人ひとりの考えを理解することができ、役割りが明確になりました。仕事の効率も上がり始め、納期遅れも減りました。

失敗を繰り返しながらも、部下に向き合い続けたことで信頼関係も強まりました。急なお客様の依頼にも部署全体で取り組めるようになりました。視野が広くなり、周りを見るようになりました。

以前ならできない部下を強く責めていた私ですが、今では感謝の気持ちを持っています。私が周囲に生かされていることに気づけたことは、今後仕事だけでなくこれからの人生において大きな気づきになりました。以上


大きな変化

B第1295期 31歳

私は研修を受ける一週間前から憂鬱な気分でした。仕事が手につかないとまでは言いませんが、暗い気持ちで胸がいっぱいでした。

しかし、二泊三日の合宿研修を受け二十の誓いを実行することで、前向きに変化している自分自身を実感しています。周囲からも「明るくなった」「生き生きしている」と嬉しい言葉を頂きました。

これから二十の誓いによって大きく変化したことについて振り返っていきます。

まずは「仕事の時間を管理する」についてです。以前の私は何となくでしか時間を管理できていませんでした。しかし、誓いをベースに十分ごとに時間の管理を行い始め、可視化し六ヵ月後には三十分ごとにスケジュールを明確に把握できるようになりました。この方法で時間を管理し周囲の状況の変化に対応しています。結果、以前よりも行うべき仕事の見逃しや数分で変わる周囲の変化に気づけるようになりました。

次に「細かいミスを防ぐ」についてです。以前の私は何となくミスした詳細をメモに取っていましたが、ただメモを取るだけなので二回に一回はミスを再発していました。研修後、私はまず仕事の経過をメモに取り、その経過からなぜミスをしたのか考えるようになりました。

続いて仕事に時間の優先度や重要度の高い順に優先順位をつけました。この結果、効率的に仕事を進め、時間の余裕を作ることに成功しました。時間を区切って仕事を進め、終えた後にミスをチェックするようになりました。

最後にミスを防ぐための対策や優先順位をエクセルにまとめました。現在は少しずつですが確実に細かいミスを減らしています。

今後は一つずつで良いので周囲に対しての目標を持ちます。実行、評価、反省、対策、達成を繰り返していきます。大きく変化し続けます。以上



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