研修生の声 -経営者研修修了生感想文-
人材育成の新聞『ヤァーッ』2026年10月号から、経営者養成研修修了生の感想を紹介します。
経営者としてのものの見方考え方
株式会社ワイケーサービス
代表取締役社長 利島 弘悟
令和七年三月九日、十八ヵ月に亘る挑戦が始まった。各地域から集まった研修生と挨拶を交わし、緊張感が漂う。
私にとってアイウィル研修は、社会人としてのものの見方考え方を、あるべき形に整えることに特徴があると感じている。
この経営者養成研修ではどうであったか。主題は「運を掴む」である。経営者能力とは運を掴む能力と同義だからである。運を掴める人間は、優れた人間性と人間的魅力を兼ね備えている。つまり経営者としては「人間性を高める方法を学ぶ」ことが殊更に重要であるのだ。更に「優れた人間性は先天的能力ではなく努力により培うことができる」である。ここに経営者としての重要なものの見方考え方がある。研修生はこのことを徹底的に意識し、猛勉強せよとのメッセージであった。
課題は、どれも人間性を高める三つの大事な要素に関係した一、成功経営者に学ぶ。二、教養を身につける。三、歴史に学び国を愛するである。講義レポート、読書論文、行動課題、囲碁、写経、スピーチとどれも時間をかけなければできない。日々二時間の勉強と言われたのも頷けた。講師の方々と同期の仲間の励ましがあってこその成果であることは言うまでもない。一方、同期とは競争心もあったことは事実である。
私は、ここで学んだ人間性を高める行動を継続し、今後社員と共に会社を永続的発展企業へ育てることに邁進する。以上
自分と向き合った十八ヵ月間
啓和ファインマテリアル株式会社
代表取締役社長 北川 祐輝
令和七年一月、経営者養成研修という研修があることを聞く。そして同年三月、三十五期生として研修の場に立っていた。
十八ヵ月という長期に及ぶ研修。研修課題の説明を受け、まず驚いたのは継続的な課題の多さだ。経営日誌、行動課題、尊敬リスト。毎日コツコツと時間を確保し、日々の振り返りを行うことが恒例となる。
最初は、「良いことだからやった方がいいのだろう」という程度の認識だった。しかし続けていく中で、なぜこの行動が必要なのか、その意味を考えた。そして私なりの答えは決断するためだった。経営者は時に大きな決断が求められる。しかし決断は突然生まれるものではない。日々、何を考え、どう行動するのか。その積み重ねが、やがて大きな決断をする時の基準となる。そう思い始めると課題に対しての見方が変わった。日々の小さな行動から自分自身を変える。すると、自分の考え方も変わってきた。
この変化は、他の年間や月間課題に取り組む中でも感じられた。漠然とした考えが整理され、自分自身と向き合う機会にもなった。
研修最終日を迎え、「あっという間だったな」というのが感想である。それだけ刺激的な日々であった。同期の仲間から活を入れられ、最後まで全力を注ぐことができた。努力した成果は確実に自分の力となった。この研修で得た力を、明日から全力で発揮していく。それが私の、この研修への恩返しだ。以上
楽しんでやり切る力
株式会社サン・アルゲン
仙台事業所 所長 戸田 康平
昨年の二月。仙台事業所は業績が悪かった。そんな時、佐々木社長から電話が入る。
「お前、三月からアイウィルな」と。続けて「業績悪いから気分転換に丁度良いだろう」と。しかし最後には「経営者養成研修に未だ参加できない先輩もいる。先に行かせてもらえるんだから、しっかりと勉強してこいよ」と、しっかり締める。最後はしっかりと緊張感を持たせる。さすが社長である。
そして十八ヵ月間の研修が始まった。同期には経営者もいるが、意外と年齢が近い方も多い。そのせいか同期には負けたくないと最初に感じた。それと私は過去にアイウィル研修に参加する時、いつも「どうせやるなら楽しんで!」という気持ちで臨んできた。今回も同様の意気込みで臨んだ。
研修課題を進めるが、やはり今回の研修の課題の量、そして期間は今までの研修コースと桁違いであった。この研修を乗り越えるために一番重要なのは計画性であった。仕事上のトラブルで、課題に時間が取れない時も考え、余裕をもった計画が必要だった。
計画のおかげで順調に課題を進めたが、やはり予定通りにはいかないことも多い。休日は会社で課題をやり、平日は早朝や夕方を利用し、また家に持ち帰ってやることもあった。それでも私はやり切った。私は今回の研修で一番身についたのは「やり切る力」である。
今後、難題に対した時こそ楽しんでやり切る力で、社長、会社に恩返しをする。以上
人から学び大局を知る
高和電氣工業株式会社
部長 大平 悟
十八ヵ月に亘る経営者養成研修が始まると聞いたとき、私は期待と同時に大きな緊張と不安を感じていました。自分にやり遂げられるか、学びを自分のものにできるかという思いを抱えながらの出発でした。
実際に始まってからは、仕事の合間を使って課題に取り組む日々が続き、決して平坦な道のりではありませんでした。思うように進まない課題に焦りや葛藤を感じることも多く、知っていることと実際にできることの違いを何度も痛感しました。しかし、その積み重ねの中で、経営者に必要なのは知識だけではなく、自分の弱さや甘さと向き合い、学び続ける姿勢を持つことだと気づかされました。研修では、講師の方々の教えだけではなく、共に学ぶ同期の仲間の発言や体験談、仕事への向き合い方から多くの気づきを得ました。自分とは異なる業種や立場の考え方に触れるたびに、新しい発見がありました。
囲碁では、一ヵ所だけを見ていては勝つことができず、盤面全体を見ながら一手を考える必要があります。地道な積み重ねが最後に大きな差になります。研修でも同じように、日々の課題が自分自身の成長につながったと感じています。
この研修で得た学びは、これからの会社経営の中で実践してこそ意味があります。大局観を持って目先の結果だけに振り回されず、本質を見極めて判断できる経営者になっていきます。以上
力戦奮闘
青源味噌株式会社
しもつけ工場 工場長 村田 浩之
とうとう十八ヵ月の地獄の研修が始まった。心臓が飛び出るくらいの緊張感で家を出た。自分が経営者の学びなどできるのだろうか。不安でいっぱいだった。とにかくがむしゃらに取り組もうと思い突撃した。
最初の一ヵ月は自分のペースでゆっくりとスタートした。これが間違いの始まりだった。二ヵ月目からは怒濤の毎日だった。苦手な読書、毎日の行動課題、囲碁、そして芸術鑑賞、今まで手を出さなかったものばかりである。やる意味も考えることなくやり続けた。しかし必死になってやり続けることで、自分の中で変わってくるものを感じることができた。
そして更に一時間講演という難関が待ち受けていた。人前で話すことが得意ではない私は、またプレッシャーがマックスになった。悩んでいる私に社長から「村田さんの普段からの想いを話せばいいんだよ」とアドバイスをもらった。そうかと思い、ひたすら練習をした。当日、一時間話し切った時にホッとしたと同時にまた自分の中で何かが変わった。
いろいろな課題をクリアしていくことで、自分の中の苦手意識やチャレンジしないで諦め逃げていた自分が明らかになり、突き進むことができた。
何より仲間たちの存在も大きかった。アドバイスをし合い、励まし合い、笑い合った仲間がいたからこそ乗り越えられた。いろいろなことが変化し、気づけたことで成長し続ける環境を与えてもらえ感謝しかない。以上
経営者としての姿勢と覚悟
東栄電業株式会社
代表取締役社長 澤田 昭一
経営者養成研修の初日、染谷代表から経営者能力とは「運を掴む」能力だと教わった。運と聞いて松下幸之助さんの運と徳の話を思い出した。そして「できると思う」ことが大切であることも思い浮かんだ。運を掴むためには並大抵の努力ではいけないと痛感した。膨大な研修課題を毎日取り入れることで徳を積み、できると思って努力していく。しかし日常の業務の中で取り入れていかなければならない。出張した時などはとても課題に取り組む気になれない。しかし、決められた期限がある。平日出張でできなかったことは、週末の休日にやり切ることで、なんとか計画を実行していく。
また仲間の存在は大きかった。悩み励まし合い、ときに支え合うことで、一人では得られない力をもらった。講師の熱意ある指導も私の気持ちにスイッチを入れてくれた。常に背中を押してくれて一歩前に進むことができた。毎日の小さな努力が、いつしか大きな力となっていった。
今、研修を終えた私の頭の中はスッキリしている。人生のうちでいつかは作成しないといけないと思っていた「人生史~温故知新~」を書いているうちに、十年後に続編を書きたくなってきた。今回の研修で学んだ「経営者としての姿勢と覚悟」を実行する。徳を積んで運を掴む。己を磨き自責の覚悟を持ち、凡事徹底を貫き行動していく。その成果を続編に書き、私の人生史を完成させる。以上
